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府中郷土の森博物館と大国魂神社


旧甲州街道沿いにあった島田薬局
府中郷土の森公園(島田薬局)

  府中市の郷土の森博物館へ行きました。 この公園ができる前は、多摩川の河川敷の一帯で府中で生まれ育った私はそこで田螺を取った思い出があります。 現在ここ府中市郷土の森公園は府中市内の歴史、文化を後世に伝えていくため、江戸時代から昭和時代の建物をこの公園に移築、復元したり、府中市内で発掘した遺跡などを保存展示する博物館などがあります。
  また近くにはアストロビジョン、プラネタリウムで世界的にも有名な五藤光学研究所があるので、プラネタリウムや天体観測車なども展示、公開している公園です。 近くには芝生広場や水遊び場があり、子供や大人も楽しく遊べる場所がいっぱいあります。 また夏場は市民プールも開かれ大勢の市民でにぎやかです。 

 プールの隣にある交通遊園も必見です。 交通遊園の格安のゴーカートもおすすめです。 また懐かしいバスや路面電車などの展示もあります。
 ところで府中という名前は7世紀の武蔵国の国府があった場所です。 武蔵国は大国であり現在の地名で言えば、北は熊谷市、深谷市、秩父市から埼玉県の大部分、葛飾区、江戸川区など一部を除いた東京都の大部分、それに川崎市、横浜市までを含む、一都二県にわたる広大な地域でした。 そのような大国の首都がここ府中の大国魂神社周辺であると言われています。 正確には神社の境内から東側が古代の武蔵国庁の跡と推定されています。

郷土の森博物館内
郷土の森博物館内(古代史に興味の方必見)

大国魂神社正門前
大国魂神社正門前の鳥居

 大国魂神社は武蔵国の総社であったとされる神社です。 広大な武蔵の国の主要な6つの神社を1カ所に集めたので、六所の宮、六社明神とも呼ばれました。
 府中の街が1年のうちで最も活気付くのが大国魂神社の「くらやみ祭り」です。 かつては真夜中の祭りでしたが喧嘩や暴動が絶えず、死亡者まで出たそうです。 そのため警察の要請により神輿の出発時間を変更したり、電気を灯すなどして、多くの人が安全に楽しめる祭りとして今日に至っています。
 終戦後に大国魂神社の近くに住んでいた私の母も、今でも「くらやみ祭り」例大祭の太鼓のドーンドーンという音を聞くたびに当時のお祭りの記憶がよみがえり、心躍るそうです。

 
2007.08.26配信
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