東京都多摩川上流水再生センターの水門
国立市矢川付近(中央高速道の橋が見える) |
以前は多摩川も奥多摩、丹波地方から大量の水が流れてさぞや大河川の様相を呈していたことでしょう。 多摩地域は今でも湧水が湧き出ている箇所もありますが、生活が便利になるにつれ多くの箇所をコンクリートやアスファルトで覆ってしまい地下水が枯れてしまった所も少なくありません。
私が子供のころは、夏になれば近くの川で泳いだり水遊びをして楽しんだものでしたが、かつて生活の一部であったここ多摩川も、高度成長期に生活排水、工場排水などの化学物質を自由に垂れ流したためにずいぶんと汚い川になり、それに輪をかけ奥多摩に小河内ダムを作り、多摩川の上流を堰きとめてしまったために大量の雨水、河川水が減ってしまう結果になりました。
東京都の水道水の確保のため作られたダムですが、ダムの貯水よって周りの山肌から大量の土砂が崩壊して流入し、その土砂を含んだダムの放流水で下流の魚達を住めなくなる、また川のいたるところで護岸工事を行い自然の景観をことごとくコンクリートの擁壁に作ってしまい河川周辺の植物が失われていくという悪循環が始まっていく…散歩をしながらそんな暗澹たる気持ちを感じてしまいました。
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